山口の磐座


桜山南原寺さくらやまなんばらじ
山口県美祢市伊佐町堀越南原


■神功皇后伝説を彩る光を放つふたつの巨岩

 神功皇后と花山法皇伝説に彩られた聖地を訪ね たい。山口県美祢市伊佐町の古刹・南原寺だ。 桜山という山号にちなみ、桜山南原寺とよばれている。 境内の奥に、神功皇后伝説にちなむ「光明岩」とよばれる 磐座が存在する。
 寺の由緒には「神功皇后の由来に基づき、難を払う寺として古くは難払寺、 難波羅(なんばら)寺と称していた」とあり、一時衰退していた寺運を諸国巡歴 していた花山法皇が再興し、この寺で崩御したという旨が記されている。
 桜山(456メートル)の九合目には「花山法 皇陵」と伝わる聖域があり、発掘の結果、多くの 積石遺構が確認されている。が、大きな封土をも つ古墓はなく、御陵と思われる遺構は報告されていない。
(『磐座百選』より一部抜粋)




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